2020/05/04(月)

【重要】ネパールにおける新型コロナウィルスの状況

ネパールにおける新型コロナウィルスの状況について

新型コロナウィルスの感染拡大は世界的に大きな脅威であり、公衆衛生が脆弱なネパールでは早くから予防措置がとられてきました。同国におけるこれまでの新型コロナウィルス感染症の状況と対策を以下のとおりお知らせします。(最新の状況は別途ご確認ください)

 

  1. ネパールで最初の新型コロナウィルス感染者が出たのは1月14日。カトマンズ市内の熱帯感染症病院(STIDH)に入院。当時,ネパールは,ウィルス検査を国内で行うことが出来ないため、香港での検体検査の結果、陽性であることが判明。(感染者数は3月23日まで1名のまま増加せず。)
  2. 2月29日,新型コロナウィルス感染防止策を講じるための閣僚級のハイレベル調整委員会が設置された。
  3. 3月18日,同委員会は,3月20日~4月12日まで、欧州,西アジア,全ての湾岸諸国,トルコ,マレーシア,韓国,日本からの入国を禁止,25名以上の集会禁止,4月11日まで学校・大学の休校,4月30日まで映画館,ショッピングセンター等公共施設の閉鎖等を決定し,3月20日には同22日~3月末まで全ての国際線・国内線運航停止を決定した。
  4. 2例目の感染者が報告された3月23日,政府は24日~3月末まで国内全域でロックダウンの導入を決定し,「Visit Nepal Year 2020」は中止を余儀なくされた。
  5. ロックダウンの導入により、通信,運輸,公共印刷,軍・警察,水・食料品販売,ホテル,石油製品販売,薬局,ゴミ処理,銀行・保険,電気,天気予報等の基本的サービスを除くサービスは停止。薬局,病院,食料品等の購入目的以外の外出は禁止となり,大部分の店舗が閉められた。車両通行も基本的に禁止となり,交通量が激減。ネパール観光庁は、地方に取り残された外国人旅行者救出オペレーションを実施し、1300人以上の外国人をカトマンズに移送した。また、米、英、仏、独、豪、韓国、日本等の国は自国民をネパールから本国に帰国させるためのチャーター便をアレンジした。
  6. 感染者数はその後国内の検査体制が整い,感染が拡大するインド国境での検査を強化したことから4月初旬から徐々に増え始め,4月中旬から急拡大し,4月30日時点で57名に達した(但し死亡者はゼロ)。感染者の急増を受けて,ロックダウンは5月7日まで,国際線停止は5月15日までに延長された。(在ネパールY.Y提供)