代表ご挨拶

2019年 年頭のメッセージ

 皆様、それぞれに良い新年を迎えられたことと思います。2018年には冬季オリンピックや卓球、水泳、テニス、野球など、多くのスポーツで日本人選手が活躍し、また環太平洋パートナー協定(TPP11)が当面6カ国で発足することとなると共に、国際場裏でも南北首脳会談や歴史的な米・朝首脳会談が行われる一方、米・中貿易問題や難民問題などの国際関係の変化の他、地球規模で地殻変動や大気と海流の変動が起こり始めており、世界各地で自然災害が起こるなど、正に悲喜こもごもの動きが見られました。日本でも西日本豪雨被害や北海道地震などで被害が拡大したところであり、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げますと共に、1日も早い復旧、復興をお祈りするところです。
 一方ネパールでは、2015年9月20日に公布された新憲法に基づき連邦議会選挙が行われ(2017年11月、12月)、その結果を受けて2018年3月にオリ首相の下で新政府が発足しました。新憲法に基づく連邦民主共和国としての新政府が発足したことになります。
 私は、同政権発足後の2018年9月に、ネパール地震災害救済事業の一環として現地団体を通じ再建した校舎の引き渡し式への出席と、実施中の農村コミュニテイ開発支援活動などを視察のためネパ―ルを訪問しました。その際オリ首相及びギャワリ外務大臣を訪問し、新政府発足に祝意を伝えると共に、訪問目的などにつきそれぞれ40分近くに亘り懇談致しました。
 そしてその2か月後にギャワリ外務大臣(夫妻)一行が日本外務省の招待で訪日し、同年11月19日に、鈴木政外務大臣務官のご出席も得て日本ネパール協会主催の歓迎レセプションを開催致しました。会員の皆様へのご連絡が一部徹底しなかった面があるかと思いますが、準備期間の短い開催でしたのでご理解頂ければ幸甚です。ギャワリ外務大臣は同日夕、河野外務大臣とも夕食を挟んで会談されると共に、農業関係の無償資金援助が供与されました。ギャワリ外相の訪日は、オリ政権で初めての閣僚の訪日であり、新生ネパールとの官民レベルでの交流が早期に開始されたことは大変喜ばしく思います。
 日本ネパール協会としても、ネパールのこのような転機を捉え、ネパールの伝統的楽器で奏でる質の高い音楽を届けるため、2018年7月21日にネパール音楽と和太鼓のコラボレーションによる本格的なネパール・ミュージック・コンサートを四谷区民コンサートホールで開催し、高い評価を得ました。これまでネパールの文化を紹介する行事は沢山ありますが、多くの場合招待ベースのもので、普及する範囲も限られたものであり、一般への普及は限られますので、一般への知名度も低いのが現状でした。今回のコンサートには、一般の方々のチケット購入者は少なかったものの、ネパールやアジア諸国を良く知っている多くの方々やその関係者がチケットを購入し足を運んで頂き、コンサート終了後、‘こんなに素晴らしいコンサートと知っていれば、もっと多くの人を誘ったのに’、‘また開催して欲しい’などの声が聞かれました。ネパール、アジアを良く知る方々でさえ、ネパールの音楽や文化に固定観念を持っていたようであり、正にこのような固定観念を払拭することがこのコンサートの目的に一つでした。
ネパールが連邦民主共和国として歩みだした現在、従来の固定観念を越え、事業ベースのコンサートを含め、新しい交流や活動が普及し、新生ネパールと日本との新たな関係が発展することが望まれます。皆様の一層のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
皆様のご多幸とご発展をお祈り致します。
公益社団法人日本ネパール協会  代表理事/会長 小嶋 光昭